Minnelied Op.47-1 6 Gesänge |
愛の歌 6つの歌 |
Wie der Quell so lieblich klinget Und die zarten Blumen küßt, Wie der Fink im Schatten singet Und das nahe Liebchen grüßt! Wie die Lichter zitternd schweifen Und das Gras sich grün erfreut, Wie die Tannen weithin greifen Und die Linde Blüten streut! In der Linde süß Gedüfte, In der Tannen Riesellaut, In dem Spiel der Sommerlüfte Glänzet sie als Frühlingsbraut. Aber Waldton,Vogelsingen, Duft der Blüten,haltet ein, Licht,verdunkle,nie gelingen Kann es euch,ihr gleich zu sein! |
なんて泉は愛らしく響き やさしく花たちにキスをしているのだろうか なんてフィンクは木陰で歌い 近くにいる恋の相手に挨拶してるんだろう なんて光はきらめいて 草は緑に満ち足りているのか なんてモミの木は遠くまで枝を伸ばし リンデの木は花を振りまいているのか リンデの木には 甘い香り モミの木には 枝のそよぎ 夏のそよ風のたわむれの中 彼女は春の花嫁のように輝いている だが森の音よ、鳥の歌よ 花の香りよ、止むがいい 光よ、陰るがいい、おまえたちには無理なのだ 彼女と同じようになるなんてことは |
ロマン派詩人ティークの実に美しい愛の詩に、メンデルスゾーンも見事なメロディをつけています。詩は中世の宮廷詩人の愛の歌のスタイルを模したとのことですが、音楽はとことんメンデルスゾーンスタイルで、爽やかな中にもほんのりと翳りを感じさせるものになっています。
( 2009.04.01 藤井宏行 )