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Heimweh I   Op.63-7  
  Neun Lieder und Gesänge
郷愁 1  
     9つの歌曲と歌

詩: グロート (Klaus Groth,1819-1899) ドイツ
    Hundert Blätter,Paralipomena zum Quickborn  Heimweh I

曲: ブラームス (Johannes Brahms,1833-1897) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Wie traulich war das Fleckchen,
Wo meine Wiege ging,
Kein Bäumchen war,kein Heckchen,
Das nicht voll Träume hing.

Wo nur ein Blümchen blühte,
Da blühten gleich sie mit,
Und alles sang und glühte
Mir zu bei jedem Schritt.

Ich wäre nicht gegangen,
Nicht für die ganze Welt! -
Mein Sehnen,mein Verlangen,
Hier ruht's in Wald und Feld.

何とあの場所の心地良かったことか
私のゆりかごの揺れていたところ
どんな小さな木もなく、小さな茂みもない
夢に出てこなかったところは

そこには一輪の花が咲いていた
一緒に同じように夢も咲いていた
そしてあらゆるものが歌い 輝いていた
私に向って 一歩一歩あゆむごとに

そこを去ったりしなければ良かった
広い世界を目指すことなく
私の憧れ、私の熱望は
ここの森や野原に安らいでいる


「青春の歌」2曲に引き続いてはクラウス・グロートの詩による「郷愁 Heimweh」3曲です。3曲が3様に曲想が全然違っているのが面白いところ。この第1曲はほのかなユーモアさえ感じさせる軽快な曲になっています。Heimweh=郷愁とはなっておりますが、もう少し砕けた言葉にすると「ホームシック」とでもなりますでしょうか。

( 2009.05.05 藤井宏行 )


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