Gibt es wo einen Rasen grün S.284 |
もしも緑の芝生があれば |
Gibt es wo einen Rasen grün, feucht von perlendem Regen, wo Blumen,die nimmer verblühn, duften süß dir entgegen, wo da stehen in Fülle reich Lilie,Geißblatt,Veilchen weich, dir zum Pfad gäb' ich ihn gleich, deinen Fuß zu hegen. Gibt es wo einen Liebestraum, der,voll wonnigem Segen, wenn ein Glück du empfunden kaum, neue Lust will erregen; einen Traum von schönrem Stern, wo nicht Seele der Seele mehr fern, o,dir zum Hort gäb' ich ihn gern, um dein Herz zu hegen. |
もしも緑の芝生があったなら 雨の露に濡れた芝生が そこには花が、決してしぼむことなく 甘い香りをきみに向かって漂わせ そこには豊かに満ち溢れている ユリが、スイカズラが、たおやかなスミレが あなたがそんな小道に現れたなら、私は喜んでそれを あなたの足元にはぐくむのだけれど もしも愛の夢があったなら 愛らしい幸せに満ちた夢が ひとつの幸運をもあなたは強く感じることなく 新しい喜びが呼び起こすなら ずっと美しい星の夢を 魂と魂とが離れることのない星での夢を おお あなたがそんなところに現れるなら、私は喜んでそれを あなたの心にはぐくむのだけれど |
ヴィクトル・ユーゴーのフランス語の詩にもともとは付けられた曲です。その訳詩は原詩と共にセザール・フランクがこの詩につけた曲をご紹介したときに既に載せましたので、ここではしばしば歌われる、ペーター・コルネリウスの手になるユーゴーの原詩を下敷きとしたドイツ語詞をご紹介することとしましょう。フランス語の原詩で歌われるときも第2連は省略されるようですので、このドイツ語訳でも取り上げられておりません。
( 2009.04.30 藤井宏行 )