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Auf dem Kirchhofe   Op.105-4  
  Fünf Lieder
教会の庭で  
     5つの歌曲

詩: リリエンクローン (Detlev von Liliencron,1844-1909) ドイツ
    Adjudantenritte  Auf dem Kirchhofe

曲: ブラームス (Johannes Brahms,1833-1897) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Der Tag ging regenschwer und sturmbewegt,
Ich war an manch [vergessenem]1 Grab gewesen,
Verwittert Stein und Kreuz,die Kränze alt,
Die Namen überwachsen,kaum zu lesen.

Der Tag ging sturmbewegt und regenschwer,
Auf allen Gräbern fror das Wort: Gewesen.
Wie sturmestot die Särge schlummerten,
Auf allen Gräbern taute still: Genesen.

その日は雨が降り注ぎ、嵐が吹いていた
私はたくさんの忘れられた墓のそばにいた
朽ち果てた墓石や十字架、古びた花輪
名前はかすれてもう読み取れなくなっていた

その日は雨が降り注ぎ、嵐が吹いていた
すべての墓石の上にこの言葉が凍りついていた:「死せり」と
嵐が静まったとき、柩はまどろみ
すべての墓石の上には静かに露が降りていた:「甦れり」と


「墓地にて」というタイトルで紹介されることが多いですが、正確には今回訳しましたように「教会の庭で」の方が適切な訳かと思います。

( 2009.05.05 藤井宏行 )


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