Schenk mir deinen goldenen Kamm Op.2-2 4 Lieder |
ぼくにあなたの金色の櫛をください 四つの歌 |
Schenk mir deinen goldenen Kamm; Jeder Morgen soll dich mahnen, Daß du mir die Haare küßtest. Schenk mir deinen seidenen Schwamm; Jeden Abend will ich ahnen, Wem du dich im Bade rüstest, O Maria! Schenk mir Alles,was du hast; Meine Seele ist nicht eitel, Stolz empfang ich deinen Segen. Schenk mir deine schwerste Last: Willst du nicht auf meinen Scheitel Auch dein Herz,dein Herz noch legen, Magdalena? |
ぼくにあなたの金色の櫛をください 毎朝それで思い出すから あなたがぼくの髪にくちづけしてくれたことを ぼくにあなたの柔らかいスポンジをください 毎晩それで知りたいのだから お風呂でどんな身づくろいをしているのかを おおマリアよ! ぼくにすべてのものをください、あなたの持っているすべてのものを ぼくの心は自惚れてはいないけれど あなたの祝福を受けることを誇りたいのです ぼくにあなたの一番の重荷をください あなたはぼくの頭の上に あなたのハートを預けるつもりはないですか? マグダレーナよ? |
とってもフェティッシュでキザな(そしてエッチな)詩ですね。決して訳者の本性が出たわけではなくて、デーメル自身がある程度狙って書いたものだと思います。さすが世紀末と言っても差し支えないでしょうか。
ここに出てくるふたりの女性の名、マリアとマグダレーナはいずれも聖書では重要な人たち、そして風呂でのみづくろい、とあるBadeや重荷Schwestre Lastとある言葉はキリストを連想させ、非常にキワドイ描写をしているようにも思えます。詩のサブタイトルに「イエスの物乞い Juses Bettelt」とあり、こちらのタイトルで呼ばれることもありますが、罰当たりな感じもしますので私はやめておきます。
( 2009.04.01 藤井宏行 )