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Liebeshymnus   Op.32-3 TrV 174  
  Fünf Lieder
愛の賛歌  
     5つの歌曲

詩: ヘンケル (Karl Friedrich Henckell,1864-1929) ドイツ
      Liebeshymnus

曲: シュトラウス,リヒャルト (Richard Strauss,1864-1949) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Heil jenem Tag,der dich geboren,
heil ihm,da ich zuerst dich sah!
In deiner Augen Glanz verloren
steh' ich,ein sel'ger Träumer,da.

Mir scheint der Himmel aufzugehn,
den ich von ferne nur geahnt,
und eine Sonne darf ich sehn,
daran die Sehnsucht nur gemahnt.

Wie schön mein Bild in diesem Blicke!
In diesem Blick mein Glück wie groß!
Und flehend ruf' ich zum Geschicke:
O weile,weile,wandellos!

栄えあれ きみの生まれたその日よ
栄えあれ ぼくがきみに初めて出会ったその日よ
きみの瞳の輝きに我を忘れ
ぼくは立ち尽くすのだ、幸せな夢見る男として

ぼくには空が開けて行くように見える
ただ遠くから感じているだけだけれども
そして太陽も見ることができるだろう
そこに憧れだけを感じさせる太陽を

きみの瞳に映ったぼくの姿のなんと素晴らしいことか
きみの眼差しを受けて、ぼくの幸せがなんと大きいことか
そしてぼくはこの運命に語りかけるのだ
おおこのままで、このままで変わらずにいてくれと


前奏がなく、いきなりコラールのように歌いだされるメロディは端整でありながらまた華麗で、まさに「愛の賛歌」にふさわしいです。テノールの声に非常によくあっている作品ではないかと思いますが、女声によってもよく歌われ、また管弦楽伴奏のものもなかなかの味わいです。この作品32も歌手であった妻のパウリーネに捧げられた作品なのだそうで、そんなところも歌詞の選択に影響していたのでしょうか。

( 2008.10.01 藤井宏行 )


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