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Für funfzehn Pfennige   Op.36-2 TrV 186  
  Vier Lieder
15ペニヒで  
     4つの歌曲

詩: 少年の不思議な角笛 (Des Knaben Wunderhorn,-) ドイツ
    Des Knaben Wunderhorn,Band 1 166 Für funfzehn Pfennige

曲: シュトラウス,リヒャルト (Richard Strauss,1864-1949) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Das Mägdlein will ein’ Freier habn,
Und sollt’ sie’n aus der Erde grabn,
Für funfzehn Pfennige.

Sie grub wohl ein,sie grub wohl aus,
Und grub nur einen Schreiber heraus,
Für funfzehn Pfennige.

Der Schreiber hatt’ des Gelds zu viel,
Er kauft dem Mädchen,was sie will,
Für funfzehn Pfennige.

Er kauft ihr einen Gürtel schmal,
Der starrt von Gold wohl überall,
Für funfzehn Pfennige.

Er kauft ihr einen breiten Hut,
Der wär’ wohl für die Sonne gut,
Für funfzehn Pfennige.

(Schreiber)
Wohl für die Sonn’,wohl für den Wind,
Bleib du bei mir,mein liebes Kind,
Für funfzehn Pfennige.

Bleibst du bei mir,bleib’ ich bei dir,
All meine Güter schenk’ ich dir,
Sind funfzehn Pfennige.

(Mägdlein)
Behalt dein Gut,laß mir mein Mut,
Kein’ and’re doch dich nehmen tut,
Für funfzehn Pfennige.

(Schreiber)
Dein’ guten Mut,den mag ich nicht,
Hast traun von treuer Liebe nicht,
Für funfzehn Pfennige.

Dein Herz ist wie ein Taubenhaus,
Gebt einer ’nein,der and’re aus,
Für funfzehn Pfennige.

娘は結婚相手が欲しいと思った
そいつは土の中から掘り出さにゃならなかった
15ペニヒで

彼女はこっちを掘り、あっちを掘って
とうとう一人の書記係を掘り当てた
15ペニヒで

書記係はたくさん金を持っていた
娘に何でも買ってやった 望みのものを
15ペニヒで

彼は細い小さなベルトを彼女に買った
全体が金ピカに光ってるやつを
15ペニヒで

彼は大きな帽子を彼女に買った
お日様をさえぎるのにぴったりのやつを
15ペニヒで

(書記係)
晴れてる日も風の日も
私のそばに居ておくれ、いとしい人よ
15ペニヒで

君が私のそばにいれば、私も君のそばにいる
私の全財産をあなたにあげよう
15ペニヒだ

(娘)
あなたの財産は取っておいてね あたしを気ままにさせといてよ
他の女の子はあんたと結婚なんかしないんだから
15ペニヒでは

(書記係)
お前のご機嫌なんかどうでもいいさ、
お前は本当の愛を信じてないんだな
15ペニヒの

お前の心は鳩小屋みたいなものだ
一羽が入れば、一羽が出て行くのさ
15ペニヒで


シュトラウスはクレメンス・ブレンターノらがまとめたドイツの民謡詩集「子供の不思議な角笛」から取った詩で印象的な歌曲をいくつか書いていますがこれもそんな中の1曲。非常にシュールな詩ですが音楽もまた個性的。素朴な民謡のようでもありかつ前衛音楽のようにも聴こえます。トロトロにロマンティックなフレーズが顔を見せたかと思うと突然それがぶっきらぼうで無表情なフレーズに変わる、といった具合でくるくる表情が変わるのが面白い曲です。ルチア・ポップの入れたシュトラウス歌曲集が今は容易に入手可能でしょうか。なかなか面白い聴きものです。

( 2008.10.01 藤井宏行 )


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