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Das klagende Herz   Op.15-10  
  Japanische Blatter
悲しい心(清原深養父)  
     16葉の日本の詩

詩: ベートゲ (Hans Bethge,1876-1946) ドイツ
    Japanischer Frühling 53 Das klagende Herz (FUKAYOBU) 原詩:清原深養父

曲: アイネム (Gottfried von Einem,1918-1996) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語





Vergleichbar einer Wildgans ist mein Herz,
Das krank von Sehnsucht dir entgegenschlägt.
Es irrt umher und klagt voll banger Unruh,
So wie die Wildgans in dem Meer der Luft.

葦鴨の 騒ぐ入江の 白浪の 知らずや人を かく恋ひむとは


たぶん雁のようなのだろう 私の心は
恋の病はあなたへと向かって打ち寄せ
惑い廻り、不安なバランス感に苦しむのだ
まるで雁が海の上を飛び回っているように


ベートゲの「日本の春」によれば、この詩の元歌の作者はFUKAYABUということになっておりますが、古今和歌集をざっと眺めた限りにおいてはこの詠み人知らずの歌が一番内容的にも近いように思えましたのでこちらを合わせてご紹介することにします。

( 2004.01.18 藤井宏行 )


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