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Pesnia p'ianykh    
 
酔っ払いの歌  
    

詩: 不詳 (Unknown,-) 
      

曲: フレンニコフ (Tikhon Nikolayevich Khrennikov,1913-2007) ロシア   歌詞言語: ロシア語


詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
ドカンとつぼみは弾けてらあ
グオオ グオオ グオオ グオオ
踊るぜ 酔っぱらいはよお 樽の中で
エイ そういきたいもんだぜ!

この春の夜にゃあよお
グオオ グオオ グオオ グオオ
踊るぜ 酔っぱらいはよお 樽の中で
エイ そういきたいもんだぜ!

ターリ タム ティラタラ タム パム
タイ ラム パム


サイフん中にゃ 五つの宝石があらあ
グオオ グオオ グオオ グオオ
サイコーの娘ん子とねんごろになってやるぜ
エイ そういきたいもんだぜ!

サイコーの娘ん子とねんごろになってやるぜ
グオオ グオオ グオオ グオオ
サイフん中にゃ 五つの宝石があらあ
エイ そういきたいもんだぜ!

ターリ タム ティラタラ タム パム
タイ ラム パム


ウォッカの国、ロシアは酔っ払いかたも生半可では済まないのかも知れませんね。グオオだのプハッだのほとんどへべれけな状態を見事に描写した傑作だと思います。2拍子の踊るリズムに乗せて楽しい歌が繰り返される様は、この今や忘れ去られようとしているソビエト時代の体制側音楽家の実は凄い才能を示しているのではないでしょうか。
(彼の交響曲などはけっこう隠れファンがいて、笑える「革命的」音楽として取り上げられたりしてはいるようですが)

この曲を初めて知ったのは、東京で聴いたネステレンコのバス・リサイタル、たくさんのアンコールのうち(しかもその1つはあの長大なボロディン「イーゴリ公」からのコンチャク汗のアリア)最後の最後を飾ったのを聴いた時のことです。彼の豪快な「プハッ」に度肝を抜かれ、更に最後に歌がフェードアウトしてきて、小さな「プハッ」で締めるところの芸達者ぶり(わたしゃもう歌い疲れましたよという感じがよく出ていた)に、忘れられない曲となりました。
CDで聴けたのはそれから10年以上も後のこと、ニコライ・ギャウロフがBMGに録音したロシア歌曲集になぜか紛れ込んでいたのを発見しとても懐かしく聴きました。彼のリリカルな声質はちょっと曲にそぐわないような気もしますが、とても楽しそうにあの美声を張り上げて、タラリラ・リッパッパと歌うのは、それはそれで聴き物ではあります。
次はいつ聴けるかわからないマイナー作品、CDを見つけられただけでも有り難いと思わないといけません。
(これも著作権が?なので訳は大意です また原詩の掲載は見合わせております)

( 1999.10.10 藤井宏行 )


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