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Trübsinn   Op.15-3  
  Japanische Blatter
憂鬱(凡河内躬恒)  
     16葉の日本の詩

詩: ベートゲ (Hans Bethge,1876-1946) ドイツ
    Japanischer Frühling 47 Trübsinn (MITSUNE (859-907)) 原詩: Ooshikouchi no Mitsune 凡河内躬恒

曲: アイネム (Gottfried von Einem,1918-1996) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語





Du flohest in die Berge,voller Hass
Gegen die Welt. Wenn in den Bergen nun
Dich auch der dunkle Trübsinn überfällt,--
Wohin dann willst du weiter fliehn,o Freund?

世をすてて山に入る人 山にてもなほうき時はいづち行くらん


君は山の中へと去った、嫌悪の気持ちを一杯にして
この世に対して。もしも山の中で今
君がまた暗い憂鬱感に襲われたなら
今度はどこに行こうというのかい、おお友よ?


こちらも前の曲に引き続いて凡河内躬恒の歌。詩の陰鬱さに比して音楽はほのかなユーモアをたたえ、なんとなくこの世捨て人をからかっているかのような趣きがあります。

( 2004.01.18 藤井宏行 )


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