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I got me flowers    
  Five Mystical Songs
私は花を用意した  
     5つの宗教的な歌

詩: ハーバート (George Herbert,1593-1633) イングランド
      

曲: ヴォーン=ウィリアムズ (Ralph Vaughan Williams,1872-1958) イギリス   歌詞言語: 英語


I got me flowers to strew thy way;
I got me boughs off many a tree:
But thou wast up by break of day,
And brought'st thy sweets along with thee.

The Sun arising in the East,
Though he give light,and the East perfume;
If they should offer to contest
With thy arising,they presume.

Can there be any day but this,
Though many suns to shine endeavour?
We count three hundred,but we miss:
There is but one,and that one ever.

我は御身が行かれる道に撒く花々を用意した
我はたくさんの木々より枝を用意した
だが御身が夜明けとともに目覚められれば
素晴らしきものを御身と共にたくさんもたらして下さるのだ

太陽は東より昇り
光と、そして東方の香水をもたらすけれども
それらは比べられるものではないのだ
御身の復活ほどには、そう我は思う

この日以外にどんな日があろうか
たくさんの太陽が日々を照らすけれども?
我らは三百回をも数えるが、なお待ち望む
この日だけを、そしてこの日だけをずっと


この歌詞はヴォーン=ウイリアムズの歌曲集では別の曲になっておりますが、元のハーバートの詩集では前の曲「イースター」と同じ詩の後半部分です。ですから前から続けて歌われることに必然性があるのですね。英語の詩としては5曲中で一番難しいので、特に第2連などはとんでもなく間違った訳をしている恐れがありますがご容赦ください。

花を道に撒き散らすというのはイースターの風習としてはいかにもありそうですね。その次の「枝を用意した」ですが、「枝の主日」という行事があって、イエス・キリストがエルサレムに入城されたときに群集が道に枝を敷いて祝ったという聖書の記述に基づくものだそうですので恐らくはそれに関連するところでしょう。
1曲目以上に古典的な、聖歌のようなたたずまいが美しい曲です。これも弦の厚みの上で叩かれるピアノの打鍵にからむ敬虔な祈りの歌声が印象的で、今まで聴いた中でもピアノ+弦楽4重奏の版がもっとも好ましく思えました。

( 2008.09.30 藤井宏行 )


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