S Bohem,rodný kraju Zápisník Zmizelého |
さらば、生まれ故郷よ 消えた男の日記 |
S Bohem,rodný kraju, s Bohem,má dědino ! Navždy sa rozlúčit, zbývá mi jedino. S Bohem,můj tatíčku, a i vy,maměnko, s Bohem,má setřičko, mých očí poměnko ! Ruce vám obtúlám, žádám odpuštění, už pro mne návratu žádnou cestou není ! Chci všecko podniknút, co osud poručí ! Zefka na mne čeká, se synem v náručí ! |
さらば、生まれ故郷よ さらば、俺の村よ! 永遠の別れ それだけが, 俺にただひとつ残された道 さよなら 父さん それから 母さんも さよなら 妹よ 俺の目の中の忘れな草よ! みんなにこの手を差し伸べて 俺は許しを乞いたい 今や俺には引き返す ことのできる道はどこにもない どんなことでも俺は受けてやる 運命が命じるままに ゼフカが俺を待っているんだ 俺の息子を腕に抱いて |
S Bohem(神様と共にあれ)という永遠の別れの言葉を残し、ヤンは愛するゼフカのもとへと去って行きます。運命を受けれた彼の心は晴れやかで、もはや何の迷いもないようです。それは最後に触れられていますが、ゼフカが彼の子を産んだこととも深く関係しているのでしょう。
穏やかに別れを告げている冒頭が、最後の連で「どんなことでも俺は」のところで突然力強さを増し、そして「ゼフカが俺を待っているんだ」のところでは輝かしい叫びとなり、そして決然と終わります。不思議な余韻を残して...
( 2008.10.10 藤井宏行 )