Už mladé vlaštúvky Zápisník Zmizelého |
もうツバメのヒナは 消えた男の日記 |
Už mladé vlaštúvky ve hnízdě vrnoží, ležal sem celú noc jako na trnoži. Už sa aj svítání na nebi patrní, ležal sem celú noc jako nahý v trní. |
もうツバメのヒナは 巣の中でさえずっているが 俺はここで一晩中横になっていた まるで拷問台の上にいるみたいに 今やもう朝やけが 空いっぱいに広がっているが 俺はここで一晩中横になっていた 裸でイバラの上にいるみたいに |
夜明けの光を表わすような繊細なピアノの響きとささやく声が掛け合ってとてもうつくしい朝の情景描写です。ここまでの3曲が非常に張り詰めた音楽だっただけに、ここで安らかなメロディが紡ぎ出されると正直ホッとします。やわらかな朝の光の中で子ツバメたちの鳴き声を聞く...
ところがこんな爽やかな情景の中でも主人公の悩みは深いのでした。
「拷問台」と訳しましたtrnožですが、これはそれほどの意味はないのかも知れません。チェコ語-英語辞書ではtrestle(架台)とありましたのでそんな台のように横に長くどでーんと寝そべっていた、というだけの意味なのかも。ただその後の「裸でイバラの上に」との対比を考えると、こちらも何か激しい苦痛を与えるものであって欲しいようにも思い、間違いかも知れないのですがこのような訳にしたものです。
( 2008.10.10 藤井宏行 )