Kosnulas’ ja tsvetka Op.49-1 Sem' romansov |
私は花に触った 7つのロマンス |
Kosnulas’ ja tsvetka gorjachimi ustami; I lepestki rassypalis’,lezhat. Ja stebel’ lish’ derzhu, A zhizn’ i aromat Vernesh’ li ty bessil’nymi slezami? Ty ne ljubil menja! Bezzhalostno,surovo,razvejal tvoj obman Serdechnye mechty,kak lepestki tsvetka. Ikh vozvratish’ li ty? I serdtsu moemu vernesh’ li schast’e snova? |
私は花に触った 熱いくちびるで すると花びらは散り 横たわる 私はただ茎を手に持つだけだ その命と香りを お前は力ない涙で取り戻せるのか? お前は私を愛してはいなかった 慈悲も 容赦もないお前の嘘は奪い去ったのだ 我が心の夢を この花びらのように 返してくれるのかい お前は? そして私の心は再び幸せを取り戻せるのだろうか? |
キュイといいますとフランス系のロシア人だからでしょうか。歌曲でもフランス音楽に通じる情緒を感じさせるものがけっこうあり、中にはフランス語の歌詞で歌えるものまでたくさんあって、他のロシア人作曲家とは一線を画しているところもあります。ロシア語の詩ですがこの曲なども私にはダミアあたりが歌っていたひたすら暗いシャンソンを連想させられ、文学的香りの濃い歌詞もあいまって中々に深みのある情緒を醸し出しています。
( 2008.09.24 藤井宏行 )