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Kolybel’naja pesnja   Op.2-3  
  Chetyre romansa
子守歌  
     4つのロマンス

詩: メイ (Lev Aleksandrovich Mei,1822-1862) ロシア
      Колыбельная песня

曲: リムスキー=コルサコフ (Nikolai Andreyevich Rimsky-Korsakov,1844-1908) ロシア   歌詞言語: ロシア語


Baju,bajushki,baju,
baju Olen’ku moju!
Chto na zor’ke,na zare,
o vesennej o pore,
ptichki bozhii pojut,
v temnom lese gnezda v’jut.

Baju,bajushki,baju,
baju Olen’ku moju!
Solovejko - solovej!
Ty gnezda sebe ne vej:
priletaj ty v nash sadok,
pod vysokij teremok.

Baju,bajushki,baju,
baju Olen’ku moju!
Po kustochkam poporkhat’,
spelykh jagod poklevat’,
solntsem krylyshki prigret’,
Ole posenku propet’.

Baju,bajushki baju,
baju Olen’ku moju!

ねんねんころりよ、ねんねこよ
ねんねこ、あたしの子鹿ちゃん!
夕暮れ時には 暮れ時には
春のやってきたときには
神様の小鳥が歌ってるのよ
真っ暗な森の巣の中で

ねんねんころりよ、ねんねこよ
ねんねこ、あたしの子鹿ちゃん!
ナイチンゲールよ ナイチンゲール!
あなたたちは巣にこもっちゃだめよ
私たちの小さな庭に飛んできてね
立派なお屋敷のところまで

ねんねんころりよ、ねんねこよ
ねんねこ、あたしの子鹿ちゃん!
小さな茂みのところでは
熟れた野イチゴをついばんで
翼をお日様で暖めて
子鹿ちゃんに歌を歌っておくれ

ねんねんころりよ、ねんねこよ
ねんねこ、あたしの子鹿ちゃん!


ロシアの作曲家はみなこれはという詩人とのペアで、実に印象的な子守歌を書いています。ネクラーソフの詩によるちょっと皮肉な味わいのムソルグスキー、アポロン・マイコフの幻想的な詩につけたチャイコフスキー、レールモントフのちょっとアブない魅力を醸し出すグレチャニノフetcとどれも魅力的なのですが、若き日のリムスキー=コルサコフが選んだのは素朴な詩に持ち味のある民謡詩人アフナシエフ・フェート。詩ばかりでなく音楽も実に純朴な子守歌が生まれました。

( 2008.09.23 藤井宏行 )


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