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Vzdymajutsja volny   Op.46-5  
  U morja
うねりを上げる波は  
     海辺で

詩: トルストイ,アレクセイ (Count Aleksei Konstantinovich Tolstoy,1817-1875) ロシア
      Вздымаются волны (1866)

曲: リムスキー=コルサコフ (Nikolai Andreyevich Rimsky-Korsakov,1844-1908) ロシア   歌詞言語: ロシア語


Vzdymajutsja volny,kak gory,
i k tverdi voznosjatsja zvezdnoj,
i s uzhasom padajut vzory
v mgnovenno raskrytye bezdny.

Podobnaja strasti,ne znaet
srediny trevozhnaja sila,
to k nebu,to v propast’ brosaet
lad’ju bez vesla i kormila.

Ne ver’ zhe,ko zvezdam vzletaja,
vysokoj izbrannika dole,
ne ver’,v glubinu nispadaja,
chto zvezd ne uvidish’ ty bole!

V stikhii bezbrezhnoj nastupit
volnen’ju zatish’e,i vskore
v obychnyj svoj uroven’ vstupit
dushi uspokoennoj more.

うねりを上げる波は、まるで山のように
星のきらめくところへと昇っていく
それから恐ろしげに飛び散りながら沈んでゆく
一瞬にして深淵の底へと

この情熱は、知らないのだ
力をほどほどに出しておくことなど
空へと、そして深みへと放り出すのだ
櫂なき船を、その舳先を

信じてはならない、星へと同じように飛び立てるなどとは
選ばれし者の高みへと行き着くなどとは
信じてはならない、あの深みへと降りて行けるなどとは
星のもはや見えないところへと

詩の中に限りなきものが降臨すれば
波は静まり、すぐにでも
もとの穏やかさを取り戻すだろう
魂は海をなだめてくれるのだ


最後に再び激しく揺らぐ海が戻ってきます。歌曲集の中でも一番長大で(といっても3分ほどですが)、途中で曲想が変わり、穏やかな内省を経てふっと途切れるようにして終わるのが面白いです。

( 2008.09.23 藤井宏行 )


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