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Moja pieszczotka   Op.74-12  
  17 Chant Polonais
ボクのカワイコちゃん  
     17のポーランドの歌

詩: ミツキィェーヴィチ (Adam Mickiewicz,1798-1855) ポーランド
      Moja pieszczotka

曲: ショパン (Fryderyk Franciszek Chopin,1810-1849) ポーランド   歌詞言語: ポーランド語


Moja pieszczotka,gdy w wesołej chwili
Pocznie szczebiotać i kwilić,i gruchać,
Tak mile grucha,szczebioce i kwili,
Że nie chcąc słówka żadnego postradać
Nie śmiem przerywać,nie śmiem,nie śmiem odpowiadać
I tylko chciałbym słuchać!

Lecz mowy żywość gdy oczki zapali
I pocznie mocniej jagody różować,
Perłowe ząbki błysną śród korali;
Ach! wtenczas,śmielej w oczęta spoglądam,
Usta pomykam i słuchać nie żądam,
Tylko całować,całować,całować!

ボクのカワイコちゃんは、ゴキゲンなときには
さえずり、ささやき、歌いはじめるのさ
とても陽気に歌い、さえずり、ささやくのさ
ボクはその一言も聞きもらしたくないから
さえぎらないぞ、答えたりもしないぞ
ただひたすら聞くんだ、聞くんだ、聞くんだ!

でもおしゃべりが盛り上がって、あのコの瞳が輝き
野イチゴみたいにほっぺが赤くなって
真珠のような歯がサンゴの唇の間からのぞいたら
ああ!そしたら、ボクは彼女の目をみつめ
彼女の唇をみつめるんだ もう何も聞かずに
ただキスをするんだ、するんだ、するんだ!


グリンカの歌曲「彼女へ」やチャイコフスキーの歌曲「ぼくの甘えん坊ちゃん」の原詩にショパンがつけた歌曲です。頑張ってポーランド語より訳してみましたが、けっこう意味が取れなかったところがあり、間違っている部分があるかと思いますがお許しを。当時この詩は大流行したようですね。ショパンの歌曲の作曲は1837年頃なのだそうです。曲はこれもマズルカのリズムに乗せてユーモラスに歌われますが、わりとしっとりとしたところもあって、そんなに羽目を外している感じでもありません。最後の「キスしたいんだ」のところの盛り上がりはそれでもちょっと微笑んでしまうかも。最後に駄目押しでもう一回「キスしたいんだ」をぼそっと繰り返すところなど秀逸です。

( 2008.08.01 藤井宏行 )


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