Pesn’ Tsyganki Op.60-7 12 Romansov |
ジプシーの歌 12のロマンス |
Moj koster v tumane svetit, Iskry gasnut na letu... Noch’ju nas nikto ne vstretit; My prostimsja na mostu. Noch’ projdet i spozaranok V step’,daleko,milyj moj, Ja ujdu s tolpoj tsyganok Za kibitkoj kochevoj. Na proshchan’e shal’ s kajmoju Ty na mne uzlom stjani: Kak kontsy ee,s toboju My skhodilis’ v eti dni. Kto-to mne sud’bu predskazhet? Kto-to zavtra,sokol moj, Na grudi moej razvjazhet Uzel,stjanutyj toboj? Vspominaj,koli drugaja, Drugaja milogo ljubja, Budet pesni pet’,igraja Na kolenjakh u tebja! Moj koster v tumane svetit, Iskry gasnut na letu... Noch’ju nas nikto ne vstretit; My prostimsja na mostu. |
あたしのたいまつは霧の中に輝き 火の粉は風の中に消えていく この夜にあたしたちは誰に出会うこともない 橋の上でお別れしようよ 夜はもうすぐ終わり 光が射す 草原の中、遥か遠くへ行く、愛しい人 あたしはジプシーの仲間と一緒に行くわ 遊牧のテントを追いかけて お別れに 縁飾りのあるショールを あたしに結んでおくれよ だってこの両端であんたと あたしたちはこの日々結ばれていたんだから 誰かあたしの運命を占ってくれない 明日になれば、愛しい鷹さん、いったい誰が あたしの胸の結び目を解くのかい あんたが結んだこの結び目を 思い出しておくれよ もし他の女が あんたの新しい女になって 歌を歌ったりしているときには あんたの膝の上で あたしのたいまつは霧の中に輝き 火の粉は風の中に消えていく この夜にあたしたちは誰に出会うこともない 橋の上でお別れしようよ |
オブラスツォワやボロディナといった、カルメンあたりの役を得意とする太い声のメゾやアルトに愛唱されているこの曲、確かにカルメンみたいな奔放な女性のイメージです。ポロンスキーの詩は1850年代には書かれていて、別のメロディがチャイコフスキーがこの詩に作曲した1886年には既に民謡のようになって広まっていたのだそうです。
( 2008.08.01 藤井宏行 )