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Kolybel’naja pesn’ v burju   Op.54-10  
  16 Pesni dlja detej
嵐の中の子守唄  
     16の子供のための歌

詩: プレシチェーエフ (Aleksey Nikolayevich Pleshcheyev,1825-1893) ロシア
      В бурю

曲: チャイコフスキー (Pyotr Ilyich Tchaikovsky,1840-1893) ロシア   歌詞言語: ロシア語


Akh,ujmis’ ty,burja!
Ne shumite,eli!
Moj maljutka
dremlet sladko v kolybeli.

Ty,groza gospodnja,
ne budi rebenka!
Pronesites’ tuchi
chernye storonkoj!

Bur’ eshche nemalo
vperedi,byt’ mozhet,
i ne raz zabota
son ego vstrevozhit.

Spi,ditja,spokojno...
Vot groza stikhaet;
materi molitva
son tvoj okhranjaet.

Zavtra,kak prosnesh’sja
i otkroesh’ glazki,
snova vstretish’ solntse,
i ljubov’,i laski!

ああ 静まって 嵐よ!
ざわめかないで モミの木よ
わたしの坊やがまどろんでいるの
ゆりかごの中で静かに

雷雨の貴婦人よ
子供を起こさないで!
流れゆけ、黒雲よ
わたしたちから離れて

嵐はもうしばらく
もう少し後まで続くのでしょう
そして一度ならず悩みが
この子の眠りを妨げるのでしょう

お眠り 安らかに、坊や
ほら、嵐は静まっていく
おかあさんのお祈りが
あなたの眠りを守っているの

あした、目覚めて
お目目を開けたら
またお日様を見られるわ
それに愛と慈しみにも!


作品54の子供のための歌では、5番目の「伝説(聖史曲)」と並んで比較的良く知られた曲です。
「嵐の中の」とありますが、静かにしみじみと歌われます。
古いロシアの歌手にも愛されて、良く歌われた曲なのだと言いますが、スターリンの時代には特に第2番の「我が主の雷鳴」のところが聖書の文句を想起させるということでしょうか、歌詞を変えたり、取り上げることに自粛が働いたりしたという歴史があるのだそうです。

( 2008.08.01 藤井宏行 )


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