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To bylo ranneju vesnoj   Op.38-2  
  6 Romansov
それは早春のことだった  
     6つのロマンス

詩: トルストイ,アレクセイ (Count Aleksei Konstantinovich Tolstoy,1817-1875) ロシア
      То было раннею весной (1871)

曲: チャイコフスキー (Pyotr Ilyich Tchaikovsky,1840-1893) ロシア   歌詞言語: ロシア語


To bylo ranneju vesnoj,
trava edva vskhodila,
ruch’i tekli,ne paril znoj,
i zelen’ roshch skvozila;

Truba pastush’ja poutru
eshche ne pela zvonko,
i v zavitkakh eshche v boru,
byl paporotnik tonkij;

To bylo ranneju vesnoj,
v teni berez to bylo,
kogda s ulybkoj predo mnoj
ty ochi opustila...

To na ljubov’ moju v otvet
ty opustila vezhdy!
O zhizn’! O,les! O,solntsa svet!
O,junost’! O,nadezhdy!

I plakal ja pered toboj,
na lik tvoj gljadja milyj;
to bylo ranneju vesnoj,
v teni berez to bylo!

To bylo v utro nashikh let!
O,schast’e! O slezy!
O,les! O,zhizn’! O,solntsa svet!
O,svezhij dukh berezy!

それは早春のことだった
まだ草の芽も見えない頃だった
せせらぎが流れ、空は澄んでいた
そして木々には緑が

羊飼いのパンの笛さえも
まだ静かな早朝だった
そしてまた松の林の中でも
蕨はまだ固く葉を巻いていた

それは早春のことだった
白樺の木陰でのことだった
ぼくに微笑みをくれてから
きみが目を伏せたのは

ぼくの愛に答えるように
きみは目を伏せたのだ
おお人生よ!おお森よ!太陽の光よ!
おお若さよ!希望よ!

ぼくはきみの前で泣いた
きみの可愛い顔を見つめながら
それは早春のことだった
白樺の木陰でのことだった

それはぼくらの人生の夜明けだった
おお喜びよ、涙よ
ああ森よ 人生よ 太陽の光よ
ああ白樺の木々のさわやかな香りよ


ロシアでは早春とはいっても3月の末か4月のはじめ頃になるのでしょうか。ロシアの自然の情景描写がたいへんに美しい詩です。そして春は恋の季節。早春は恋の始まりを告げているのでしょう。チャイコフスキーの書いた美しいメロディもあって、とても爽やかな恋の歌になりました。取り上げる歌手の方も非常に多い人気作品です。

( 2008.08.01 藤井宏行 )


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