Sleza drozhit Op.6-4 6 Romansov |
涙が震える 6つのロマンス |
Sleza drozhit v tvoem revnivom vzore... O,ne grusti,ty vse mne doroga! No ja ljubit’ mogu lish’ na prostore, moju ljubov’,shirokuju,kak more, vmestit’ ne mogut,net! vmestit’ ne mogut zhizni berega. O,ne grusti,moj drug,zemnoe minet gore, pozhdi eshche,nevolja nedolga. V odnu ljubov’ my vse sol’emsja vskore, v odnu ljubov’,shirokuju,kak more, chto ne vmestjat,net! chto ne vmestjat zemnye berega. |
君の瞳に嫉妬の涙が震えている おお、悲しまないで、君はぼくのすべてなんだ だけどぼくは広くしか愛せない ぼくの愛情は、海のように広く 繋ぎ止めることはできない、決して!人生の岸辺に繋ぎ止めることは おお、悲しまないで、大切な人、この世の悲しみは消え去る ほんのちょっと待てば、束縛されるのは短い間だけだ たったひとつの愛に、ぼくらは皆溶け入っていく その愛は、海のように広く 繋ぎ止めることはできない、決して!人生の岸辺に繋ぎ止めることは |
こちらも作品6の第1曲と同じアレクセイ・トルストイの詩です。第1曲が女性のスタンスを強く連想させるのに対して、こちらは身勝手な男の強弁といった趣ですね。それもあって(というよりももともとそう書かれているのですが)バリトンやバス歌手の録音がほとんどを占めます。原詩はかなり長いもののようですが、作曲者がそこから2連だけを選んで曲をつけました。
( 2008.08.01 藤井宏行 )