Oktava Op.45-3 Poetu |
八行詩 詩人に |
Garmonii stikha bozhestvennye tajny Ne dumaj razgadat’ po knigam mudretsov: U brega sonnykh vod,odin brodja,sluchajno, Prislushajsja dushoj k sheptan’ju trostnikov, Dubravy govoru; ikh zvuk neobychajnyj Prochuvstvuj i pojmi... V sozvuchii stikhov Nevol’no s ust tvoikh razmernye oktavy Pol’jutsja,zvuchnye,kak muzyka dubravy. |
詩の調和こそ聖なる秘密なり 賢者の書物より明らかにはされぬ 穏やかな水辺をさまよい、偶然にも 葦のささやきを心に留め カシの木の言葉の、その類いなさを味わい 理解するべし...詩の韻律の中より 思いもかけずお前の口から流麗な八行詩が 流れ出るであろうことを 樫の木の調べのように |
「近代ギリシャの詩」などで19世紀には広く知られた詩人アポロン・マイコフ、彼の詩にリムスキー=コルサコフは非常に多くの曲を付けていますが、この歌が一番良く知られたものでしょうか。八行詩(Oktava)のスタイルで、まさにその詩の誕生のプロセスを歌っています。あまり強いインパクトはないですがしみじみと良い曲です。
この曲が一番良く知られていますが、この曲を含む5曲からなる歌曲集「詩人に」Op.45、プーシキンの詩2篇と、マイコフの詩3篇に曲をつけたもので構成されています。残念ながら私もこの曲以外は耳にしたことがありませんので、機会があればぜひ全曲を聴いてみたいところです。
( 2008.08.01 藤井宏行 )