Fal’shivaja Nota |
偽りの響き |
Ona vse v ljubvi uverjala. Ne veril,ne veril ja ej: Fal’shivaja nota zvuchala I v rechi,i v serdtse u nej; I eto ona ponimala... |
彼女は愛していると言い張ったけれど 信じない、信じない 私はそれを 偽りの響きが聞こえたのだ 言葉の中にも、心の中にも そしてそれを彼女は分かっているはずだ |
なんとこの内容で作曲者自らの詩です。何でこんなものを作るに至ったかのいきさつは次の「私の歌たちは毒でいっぱいだ」の項で少々触れておりますが、本当にひどい目に遭ったのですね(シチュエーションとしてはこの詩の内容とは逆のような気もしますが、「女性は恐い」という点では一貫しているような)。
怒りが爆発するわけでもなく、悲嘆にくれるわけでもなく、ただ「ああひどい目に遭った」と述懐するかのようなこの歌、短くてあっという間に終わってしまいますが、こうしてみるととても面白い曲です。
( 2008.08.01 藤井宏行 )