Razluka Op.145-4 Sjuita na slova Mikelandzhelo Buonarroti |
別れ ミケランジェロの詩による組曲 |
Com' arò dunque ardire senza vo' ma',mio ben,tenermi 'n vita, s'io non posso al partir chiedervi aita? Que' singulti,e que' pianti,e que' sospiri che 'l miser core voi accompagnorno, Madonna,duramente dimostrorno la mia propinqua morte e' miei martiri. Ma se ver e' che per assenzia mai mia fedel servitù vadia in obblio, il cor lasso con voi,che non è mio. |
いったいどうすればいいんだ きみに会えずに、恋人よ、生きていくなんて この別れのときにきみの助けが得られないなんて このすすり泣き、この涙、この溜息 ぼくのみじめな心があなたに贈るのだ マドンナよ、あなたに証として残そう ぼくの来るべき死は殉死なのだと でも ぼくのいない間に ぼくの誠実さが忘れられてしまわぬように この疲れ果てた心をお持ちなさい もうぼくのものではない心を |
抒情的な哀歌です。管弦楽伴奏の版では厚い弦楽伴奏に乗ってゆったりと歌われます。これはレイフェルクスのようなリリカルなバス歌手が歌うと大変に美しく響いて素敵。最後は想いを引きずるように余韻を残して消えて行きます。これもロシア語の詩はさっぱり意味が分かりませんでした。そればかりでなくイタリア語の方もかなり解釈に苦しんだので無理やりなこじ付けに陥っている可能性があります。お許しを。
これは詩の形がソネットではなく、副題には「マドリガル」とあります。1530年頃の詩だそうです。
( 2007.12.16 藤井宏行 )