TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


La maja dolorosa No. 1    
  Tonadillas
嘆きにくれるマハ No.1  
     トナディーリャス

詩: ペリケ (Fernando Periquet,1873-1940) スペイン
      

曲: グラナドス (Enrique Granados y Campiña,1867-1916) スペイン   歌詞言語: スペイン語


¡Oh muerte cruel!
¿Por qué tú,a traición,
mi majo arrebataste a mi pasión?
¡No quiero vivir sin él,
porque es morir,porque es morir
así vivir!

No es posible ya
sentir más dolor:
en lágrimas desecha ya mi alma está.
¡Oh Dios,torna mi amor,
porque es morir,porque es morir
así vivir!

おお 残酷な死よ!
どうしてあんたは、卑怯にも
あたしの愛する彼を奪ったのさ?
彼なしではあたし 生きていけない
だってこれは死と同じですもの だってこれは死と同じですもの
こんな風に生きてるだけなんて!

もうあり得ないわ
これ以上悲しむことなんて
涙の中に あたしの心は溶けて行く
おお神様 あたしの恋人を返して
だってこれは死と同じですもの だってこれは死と同じですもの
こんな風に生きてるだけなんて!


今まで「マハ」という言葉は使ってこなかったのですが、このなぜか3曲も立て続けにあるこの恋人をなくした嘆きの歌にだけは、この下町女のことを「マハ」と呼んだ方が収まりの良さそうな感じがするのです。それはゴヤの描いた絵のイメージがあるからかも知れません。
さて、この愛する人を亡くしてしまった嘆きの歌、グラナドスの美質が一番純粋な形で現れているからでしょうか。この歌曲集の中でも愛する人が多くて、比較的良く耳にすることができます。
第1曲目は深い嘆き。詞も曲も一番悲しげです。

( 2007.12.07 藤井宏行 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ