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El mirar de la maja    
  Tonadillas
ある女のまなざし  
     トナディーリャス

詩: ペリケ (Fernando Periquet,1873-1940) スペイン
      

曲: グラナドス (Enrique Granados y Campiña,1867-1916) スペイン   歌詞言語: スペイン語


¿Por qué es en mis ojos
tan hondo el mirar
que a fin de cortar
desdenes y enojos
los suelo entornar?
¿Qué fuego dentro llevarán
que si acaso con calor
los clavo en mi amor
sonrojo me dan?
Por eso el chispero
a quien mi alma dí
al verse ante mí
me tira el sombrero
y díceme así:
“Mi Maja,no me mires más
que tus ojos rayos son
y ardiendo en pasión
la muerte me dan.”

あたしのこの瞳はなぜ
こんなにも正直なのかしら
さえぎろうとしたら
蔑みや苛立ちの気持ちを
瞼を閉じてしまうしかないほどに?
どんな炎が燃えるのかしら
もしもこの瞳が熱っぽく
あたしの恋人に釘付けとなったら
あたしが恥ずかしくなるほどに?
そしたらその伊達男
あたしがこの心を捧げた人は
あたしの前にやってきて
あたしに帽子を投げかけて
そしてこんな風に言うんでしょう:
「お嬢さん、これ以上見つめないでくれ
 あんたの瞳の光で
 その燃える情熱は
 俺を殺してしまうんだから」


鏡の前の自己陶酔でしょうか。可愛いですね。平井康三郎にも「うぬぼれ鏡」という名歌曲がありましたがあんな感じのなんといいますか女心をお茶目に歌っています。もっとも音楽はちょっとアンニュイな感じ。「うぬぼれ鏡」の清清しいユーモアとはちょっと違って静かに歌われていますけれど。残念ながらこれもこの歌曲集の中ではあまり取り上げられることが多いとは言えない曲ではあります。

( 2007.12.07 藤井宏行 )


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