TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


Carte-Postale   FP 48  
  Quatre Poèmes de Guillaume Apollinaire
ポストカード  
     ギョーム・アポリネールの4つの詩 

詩: アポリネール (Guillaume Apollinaire,1880-1918) フランス
      Carte-Postale

曲: プーランク (Francis Poulenc,1899-1963) フランス   歌詞言語: フランス語


L'ombre de la très douce est évoquée ici,
Indolente,et jouant un air dolent aussi:
Nocturne ou lied mineur qui fait pâmer son âme
Dans l'ombre où ses longs doigts font mourir une gamme
Au piano qui geint comme une pauvre femme.

とても素敵だった人の影がここに偲ばれる
物憂げに、悲しい調べを弾いている
ノクターンか はたまた心を痺れさす短調のリートか
彼女の長い指が音階を消え入らせてしまうような暗闇の中
不幸な女のように呻いているピアノ


亡くなった恋人を偲んでいるのでしょうか。彼女からのポストカードをぼんやりと眺めながら。背後に流れるピアノ曲はなんだかちょっと下手っぽく、小学生くらいの子が練習している音が家まで響いてきているようなイメージを受けました。もっとも「彼女の長い指が消えてしまうような暗闇」とありますから実際はバーラウンジのようなところの生演奏なのでしょうね。これも小粋な一品です。

( 2007.11.23 藤井宏行 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ