TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


A Hymn To Him    
  My Fair Lady
男への讃歌  
     ミュージカル「マイ・フェア・レディ」

詩: ラーナー (Alan Jay Lerner,1918-1986) アメリカ
      

曲: ロウ (Frederick Loewe,1904-1988) アメリカ   歌詞言語: 英語


詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
[ヒギンズ]
いったい何だって彼女は出て行ったんだ
あれほどの大勝利のすぐあとに 舞踏会での?
何が彼女の機嫌を損ねたんだ
何が彼女の気を逸らしたんだ?
私は理解できんぞ あの恥知らずが 全く

女どもは非合理だ それがすべてなんだ そこにある!
頭には詰まってるんだ 一杯の綿や干し草 ボロきれが!
彼女らはただただ腹立たしく 苛立たしく
揺れ動き 計算高く 挑発的で
気を変にさせ 激怒させる鬼婆どもだ!

ピカリング なぜ女は男のようになれないのだろう?

[ピカリング]
えっ?

[ヒギンズ]
そうだとも...
なぜ女は男のようになれないのだろう?
男たちはこんなに正直で 完璧に謹厳なのに
永遠に高貴であり 歴史的にも公正だ
君が勝ったときでも 常に背中を叩いて祝福できる
なのになぜ女はそのようになれないのだ?

なぜ誰もがするのだ 他のがするようなことを?
女にはできんのか 頭の使い方を学ぶことが?
なぜするのだ 母親がするようなことばかりを?
なぜ育たんのだ しっかりと 自分たちの父親のように 代わりに?

なぜ女は学べぬのだ 男に?
男たちはとても気さくで 何のこだわりもない
君が男たちと一緒にいるときはいつも 君はいつも心地よいだろう
君は無視されたと思うかね 私が何時間も話さなかったとして?

[ピカリング]
もちろん違うよ

[ヒギンズ]
君は怒るかい 私が飲んだとして 一杯か二杯?

[ピカリング]
ナンセンスだ

[ヒギンズ]
君は傷つくだろうか もし私が君に花を贈らなければ?

[ピカリング]
あり得ないね

[ヒギンズ]
そうさ なぜ女はなれないのだろう 君のように?

男でも百万人に一人くらいはちょっとは叫ぶかもしれん
時には一人くらいわずかな欠陥があるのも居る
一人は おそらく その誠実さを少し疑ってみたくなるようなのが
しかし概して 私たちは素晴らしい側だ!

なぜ女は学べぬのだ 男に?
男たちはとてもフレンドリーで 気さくで親切だ
これ以上いい仲間など決して見つけることはできないだろう
もし私がディナーに何時間も遅れたら 君は怒鳴るかい?

[ピカリング]
もちろん しないさ

[ヒギンズ]
もし君の馬鹿げたお誕生日を忘れたら 君は大騒ぎするかい?

[ピカリング]
ナンセンスだ

[ヒギンズ]
君は文句を言うかね もし私が連れ出したとして 別の奴を?

[ピカリング]
あり得ないね

[ヒギンズ]
そうさ なぜ女はなれないのだろう われわれのように?

ミセス・ピアーズ あなたは女だ...

なぜ女は男のようになれないのだろう?
男たちはとても心やさしい どんな普通の奴でも
君を助けようとするし どんな災厄であっても
君を元気づけようとする どんなに君が落ち込んでいても

なぜ女は親友にはなれないのだ?
なぜ物事を考えることを女は決してしないのだ?
なぜロジックが決して試されないのだ?
自分の髪をまっすぐに整えることだけが今までにしたことのすべてだ
なぜ整えようとしないのだ 自分の内面の混乱を?

なぜ女は振舞えないのだ 男のように?
もしも私が女で 舞踏会に行って
歓迎されたなら プリンセスのように皆から
私は泣き始めるだろうか バスタブがあふれるくらいに?
そして取り乱すだろうか まるで自分の家が木の中にあるかのように?
私は逃げ出して 決して教えないだろうか 自分がどこに居るのか?

そうさ なぜ女はなれないのだろう 私のように?

(詞は大意です)

A Hymn To Him(ヒム トゥー ヒム)とはダジャレではありますが、日本語に訳そうとするとなかなかの難物です。Himを男一般としてこのように「男への讃歌」としてしまうと、ずいぶんとこぼれ落ちる微妙なニュアンスがありそうですが、しばらく考えても適切な訳が浮かびませんでしたので、取りあえずこの訳をタイトルとすることにします。

( 2021.10.22 藤井宏行 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ