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Ce que je suis sans toi   CG. 355  
 
あなたのいない私  
    

詩: ペイエ (Louis Auguste de Peyre,1797-1869) フランス
      

曲: グノー (Charles Gounod,1818-1893) フランス   歌詞言語: フランス語


Ce qu'est le lierre sans l'ormeau
Qui fut l'appui de son enfance,
Lui donnant dans chaque rameau
Un échelon pour sa croissance;
Voilà ce que je suis sans toi;
Par pitié,garde-moi ta foi!

L'oiseau qui vole en gazouillant
Vers les demeures éternelles
Et dont soudain un plomb sanglant
Est venu fracasser les ailes,
Voilà ce que je suis sans toi;
Par pitié,garde-moi ta foi!

Un frêle esquif parmi les flots
Pendant une nuit ténébreuse,
Sans gouvernail,sans matelots,
Au sein de la mer orageuse,
Voilà ce que je suis sans toi;
Par pitié,garde-moi ta foi!

それは蔦なのです 楡の木の支えのない
苗のときから支えてくれて
その一枝一枝を
伸びていくはしごにしてくれた楡の木をなくした
そう、それがあなたのいない私
可愛そうに思って 私にあなたの真心を寄せてください!

さえずりながら飛んでいる小鳥なのです
永遠の住み家を探していたのに
突然、鉛の弾が当たり
つばさを撃ち抜かれた小鳥
そう、それがあなたのいない私
可愛そうに思って 私にあなたの真心を寄せてください!

波に漂う小船なのです
真っ暗な夜の間じゅう
舵もなく 水夫もなしに
嵐の海を漂う小船
そう、それがあなたのいない私
可愛そうに思って 私にあなたの真心を寄せてください!


非常にしゃれたラブソングです。メロディも耳になじみやすくてまるでポピュラーソングのよう。そういうわけでか「クラシック音楽」の尺度での名歌曲とはされていないようですが、私はこの曲がグノーの作品の中では一番好きです。フランス語のやわらかい響きが曲に見事にはまっていてとても小粋。切々と恋を訴えますが決して暗くならず、可愛らしい哀願がほほえましいです。これは女性に歌ってもらった方が映えるでしょうか。男女ともに歌われますがそういう訳で女性になって訳しました。
 (2007.11.23)

コンサートで訳詞をお使い頂くことになりましたので大幅な見直しをかけました。

( 2011.02.12 藤井宏行 )


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