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En sourdine    
 
ひそやかに  
    

詩: ヴェルレーヌ (Paul Verlaine,1844-1896) フランス
    Fêtes galantes 21 En sourdine

曲: ディーペンブロック (Alphonsus Johannes Maria Diepenbrock,1862-1921) オランダ   歌詞言語: フランス語


Calmes dans le demi-jour
Que les branches hautes font,
Pénétrons bien notre amour
De ce silence profond.

Fondons nos âmes,nos coeurs
Et nos sens extasiés,
Parmi les vagues langueurs
Des pins et des arbousiers.

Ferme tes yeux à demi,
Croise tes bras sur ton sein,
Et de ton coeur endormi
Chasse à jamais tout dessein.

Laissons-nous persuader
Au souffle berceur et doux
Qui vient,à tes pieds,rider
Les ondes des gazons roux.

Et quand,solennel,le soir
Des chênes noirs tombera
Voix de notre désespoir,
Le rossignol chantera.

ひそやかにに薄暗がりを
高い木々の影が作っている
ぼくらの恋をしっとりとしみこませよう
さあ、この深い沈黙へと

ぼくらの魂を 心を溶け合わそう
そしてこの素晴らしい気持ちも一緒に
ぼんやりとして物憂げな
松の木やヤマモモに包まれながら

君の目を半分閉じて
腕を胸の上に組んで
そして眠りかけた君の心から
考え事はみな永久に追い払うんだ

さあ、身を任そう
優しくゆれるそよ風に
君の足元をそよぎながら
あずき色の草を揺するそよ風に

そしてほら、おごそかな夕暮れが
黒々としたカシの木の上から降りてきたら
ぼくらの嘆きの歌を
ナイチンゲールが歌うだろう


この有名な詩につけたディーペンブロックの曲はなかなか個性的で面白いです。物憂く気だるいのだけれどもどこかユーモラス。最後のピアノ伴奏で奏でられるナイチンゲールの鳴き声の模倣も良い味わいです。

( 2021.06.23 藤井宏行 )


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