Donc,ce sera par un clair jour d'été Op.61 La bonne chanson |
さて、それはある晴れた夏の日のことだ 優しい歌 |
Donc,ce sera par un clair jour d'été Le grand soleil,complice de ma joie, Fera,parmi le satin et la soie, Plus belle encor votre chère beauté ; Le ciel tout bleu,comme une haute tente, Frissonnera somptueux à longs plis Sur nos deux fronts (heureux) qu'auront pâlis L'émotion du bonheur et l'attente ; Et quand le soir viendra,l'air sera doux Qui se jouera,caressant,dans vos voiles, Et les regards paisibles des étoiles Bienveillamment souriront aux époux. |
さて、それはある晴れた夏の日のことだ 大きな太陽は、ぼくの喜びに味方して サテンと絹を身にまとった お前の愛しい美しさを より一層美しくするのだ 真っ青な空は そびえるテントのように その襞を華やかに揺らしている すでに青く染まったふたつの幸福な額の上 幸せと期待との高ぶりで染まった額の上 そして夕暮れが来れば 風は甘く 戯れ 愛撫する お前のヴェールの中で そして星たちの安らかな眼差しは やさしくほほえみかけるのだ この夫婦に |
ここではふたりのことを「夫婦」とまで言い切っています。原詩集によればこの恋人に初めて出会ったのは6月とのことですから、この歌にある晴れた夏の日というのも出会ってまだ間もない時期のことになるはずなのですが。また詩も音楽も最後の「冬は終わった」との共通点が多いような感じがします。詩集では最後から3番目ですし、歌曲集でもそうです。面白いのは詩集の方では最後の詩との間に歌曲集では4曲目の「ぼくは偽りの道を歩いていた」を持ってきて過去の回顧を一度持ってきてからクライマックスに持ってきているのに対し、歌曲集の方ではもう少し軽い感じのする詩と曲「そうだろう? N'est-ce pas?」を持ってきて息抜きのような感じを挟んでいることです。
( 2007.11.09 藤井宏行 )