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カルメン純情す    
 
 
    

詩: 木下忠司 (Kinoshita Chuuji,1916-) 日本
      

曲: 黛敏郎 (Mayuzumi Toshirou,1929-1997) 日本   歌詞言語: 日本語


詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください


鮮烈な印象を残した前年1951年の「カルメン故郷に帰る」に引き続いて撮られた同じ高峰秀子主演の映画「カルメン純情す」。こちらの主題歌も木下・黛コンビの作品でした。こちらは「故郷に帰る」以上に技巧的で難しい曲だからでしょうか、高峰は歌わずに織井茂子が歌っています。アンニュイなジャズのテイストが極限まで追いかけられ、半音階進行なども効果的に使われて実に見事な歌。それをまた織井がやり過ぎなぐらいニュアンスを込めて歌い込んでいます。この人 ほんとに色々なスタイルの歌を気持ちいいくらい歌い分けているプロフェッショナル。作詞作曲歌唱とやや遊びすぎの感もありますが、ここまで極めたらこれはただ拝聴するしかありません。この曲で特筆すべきはもうひとつ、詞も曲もメリメ&ビゼーのカルメンを下敷にして書かれていることで、ビゼーの「ハバネラ」のメロディが効果的に織り込まれる中
 いきな騎兵のドン・ホセが
 馬で通った 昼下り
 見そめた花は 罪な花
 アンダルシアの 赤いバラ
と歌われる歌詞は本当に「カルメン」そのまま。本当に面白い歌です。

( 2021.05.16 藤井宏行 )


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