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It was a lover and his lass   Op.18-5  
  Let us garlands bring
そいつぁ恋する若者とその彼女  
     花輪を捧げよう

詩: シェイクスピア (William Shakespeare,1564-1616) イングランド
    As You Like It (お気に召すまま) Act.5 Scene.3 It was a lover and his lass

曲: フィンジ (Gerald Finzi,1901-1956) イギリス   歌詞言語: 英語


It was a lover and his lass,
With a hey, and a ho, and a hey nonino
That o'er the green cornfields did pass.
In spring time, the only pretty ring time,
When birds do sing, hey ding a ding a ding;
Sweet lovers love the spring.

Between the acres of the rye,
With a hey, and a ho, and a hey nonino,
These pretty country folks would lie,
In spring time, the only pretty ring time,
When birds do sing, hey ding a ding a ding;
Sweet lovers love the spring.

This carol they began that hour,
With a hey, and a ho, and a hey nonino,
How that a life was but a flower
In spring time, the only pretty ring time,
When birds do sing, hey ding a ding a ding;
Sweet lovers love the spring.

Then, pretty lovers, take the time
With a hey, and a ho, and a hey nonino,
For love is crowned with the prime
In spring time, the only pretty ring time,
When birds do sing, hey ding a ding a ding;
Sweet lovers love the spring.
そいつぁ恋する若者とその彼女
ヘイ ホ ア ヘイ ノニノって
向こうの緑のとうもろこし畑を歩いてったよ
春の盛りは指輪の季節
鳥がさえずりゃ、ヘイ、デイン、ディン、ディン
恋するふたりは春が好き

ライ麦畑の真ん中で
ヘイ ホ ア ヘイ ノニノって
仲良したちは寝そべってるよ
春の盛りは指輪の季節
鳥がさえずりゃ、ヘイ、デイン、ディン、ディン
恋するふたりは春が好き

やがてふたりは歌い出すのさ
ヘイ ホ ア ヘイ ノニノって
人生なんてはかない花よ
春の盛りは指輪の季節
鳥がさえずりゃ、ヘイ、デイン、ディン、ディン
恋するふたりは春が好き

それなら 恋人たちよ 今を楽しもう
ヘイ ホ ア ヘイ ノニノって
だって恋は今が一番の時
春の盛りは指輪の季節
鳥がさえずりゃ、ヘイ、デイン、ディン、ディン
恋するふたりは春が好き


シェイクスピアの喜劇「お気に召すまま」の終幕近く、不思議な力を持つアーデンの森の中で、3組の恋人達の結婚式がまさに行われようとしている直前に、2人の小姓によって歌われる劇中歌です。
シェイクスピアと同時代の作曲家トマス・モーリーの書いた目の覚めるような音楽が印象的だったので以前取り上げたことがありますが、今回は少しその時の訳を見直しました。だいぶくだけた感じにしましたがこの方がこの喜劇の大団円にふさわしいように私には思えましたものですから。
そしてこれにフィンジの付けた曲も幸せいっぱいの春を満喫しているかのような流麗な歌。この歌曲集の終わりを引き締めるのにはこれ以上はないといった感じです。

( 2007.10.05 藤井宏行 )


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