おはらめルムバ |
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比良は東に 鞍馬は西に 八瀬と小原は 花吹雪 娘盛りの 初桜 咲いて 色よい オハラハー おはら娘 あたしゃ おはらの花売り娘 おぼこ暮らしの 紅襷 京へ三里の 暁烏 咲いて 色よい オハラハー おはら娘 |
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長田−佐々コンビでは同じ京都を舞台の「祇園小唄」があまりに有名で、その後もその路線で芸者歌手の歌う小唄系の作品がたくさん生まれましたが、昭和14年のこの曲は歌っているのが松原操(初代コロムビア・ローズ)ということもあり、たいへん異色な仕上がりとなりました。昭和の初めは欧米から流れ込んで来た洋物のポップスが大流行したこともあり、そのスタイルと和楽器を使った日本メロディを巧みに折衷させながらとてもノリのよい歌に仕上げられています。服部良一が得意としたスタイルですが、ここでの佐々も実に見事。詞-曲・演奏とも著作権が切れましたので国会図書館のディジタルアーカイブで公開されていますのでぜひ聴いてみてください。掛け合いの男女バックコーラスもとてもいい味を出しています。
( 2021.02.14 藤井宏行 )