君の首途に |
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お国のために満州へ 首途の君の雄々しさよ 願いはひとつ 桜咲く 大和男児の 名を惜しめ 親も母も大切に 銃後の花は強く咲く 打ち振る旗に 送られて 心丈夫に いざよ行け さらばよ君よ ふるさとの 流れも山も ほほえみて 万歳高く 名を呼べば 汽笛一声 空に鳴る |
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北支の戦線へと出征する友を送る昭和11年の歌謡曲。芸妓歌手・音丸の歌ものどかで切迫感はないですが、それだけにその後の壮絶な歴史を思うと何とも言えない悲しい歌でもあります。
( 2021.01.31 藤井宏行 )