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Flickan knyter i Johannenatten   Op.4-2  
  Ur Idyll och epigram. Två visor
乙女は夏至の夜に結びつける  
     「牧歌と警句」よりの2つの歌

詩: ルーネベリ (Johan Ludvig Runeberg,1804-1877) フィンランド
    Lyriska dikter II - Idyll och epigram 17 Flickan knyter,i Johanne?natten

曲: ステンハンマル (Wilhelm Eugen Stenhammar,1871-1927) スウェーデン   歌詞言語: スウェーデン語


Flickan knyter i Johannenatten
kring den gröna broddens späda stänglar
silkestrådar utav skilda färger,
men på morgonstunden går hon sedan
dit att leta ut sin framtids öden.

Nu,så hör,hur flickan där beter sig:
Har den svarta,sorgens stängel,vuxit,
talar hon och sörjer med de andra.
Har den röda,glädjens stängel,
vusit,talar hon och fröjdas med de andra.
Har den gröna,kärleksstängeln vuxit,
tiger hon och fröjdas i sitt hjärta.


乙女は結びつける 夏至の夜に
まだ柔らかい新芽に
いろんな色をした絹の糸を
そして朝がやってきた時、乙女は見に行く
そこへ、どんな運勢が現れたかを知りに

さあ、乙女がなんと言っているか聞いてみよう
もしも黒い糸、悲しみの色、が結ばれていたら
彼女は友達と悲しみにくれる
もし赤い糸、喜びの色、が結ばれていたら
彼女は友達と陽気にさわぐ
もし緑の糸、恋の色、が結ばれていたら
彼女は何も語らず心の中で喜ぶのだ



北欧では夏至の日に行われる占いなのでしょうか。文化的背景までは調べられませんでしたが何をやっているかは大体お分かりですよね。真っ暗な夜(夏至の日の前の晩です。イブですね)に森で糸を結びますから、夜が明けるまで何色の糸で結んだかがわからない、そして翌朝に答がわかりますからそれで運勢を占うということです。ルネベルイの詩集「警句と牧歌」の中の詩ですが、ここからシベリウスが「春は急ぎ行く」や「くちづけの望み」、「デートから戻った娘」(これにはステンハンマルも曲をつけています)などに曲をつけているのはこのサイトでもすでにご紹介しました。そこに出てくる今の世にも変わらない若い娘たちの姿、この詩でも女の子たちが占いにキャーキャー言っている姿が目に浮かぶようです。
とはいいながらこれに曲を付けたのがスウェーデンの貴公子・ステンハンマルですから、民謡風の旋律でありながらなんとも気品ある音楽に仕上げています。まさに歌詞の最後の「ひとりでじんわりと心の底から喜びを表現する」といった感じ。この曲はオーケストラ伴奏にもなっているようですが私は聴いたことがなくて、スウェーデンの名歌手、エリザベス・ゼーダーシュトレームが歌っているSweedish society盤で聴いています。

( 2007.06.23 藤井宏行 )


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