一羽の鴎 |
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風 風 吹け 吹け さんさらり 吹いたら心も 晴れよもの さんさ さらさら 砂山にゃ ほんのり ほのかな 昼の月 鴎の 一羽じゃ 寂しかろ 波 波 鳴れ 鳴れ さんさらり 鳴ったら思いも 消えよもの さんさ さらさら 渚辺にゃ ほんのり ほのかな 桜貝 鴎の 一羽じゃ 寂しかろ 雲 雲 飛べ 飛べ さんさらり 飛んだら愁いも 失せよもの さんさ さらさら 沖合にゃ ほんのり ほのかな 船の煙(けむ) 鴎の 一羽じゃ 寂しかろ |
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昭和27年のNHKラジオ歌謡で流れた曲です。野村の詞は野口雨情あたりが書きそうな演歌っぽいテイストですが、江口がこれにつけたメロディはなかなかに洒落たワルツ。歌うクラシック畑の栗本尊子の品のある歌声にもよく合ってとても素敵な歌になりました。
( 2021.01.26 藤井宏行 )