夕日は落ちて |
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荒野の涯に 日は落ちて 遥かまたゝく 一つ星 故郷(ふるさと)棄てた 旅ゆえに いとしの黒馬(あお)よ さみしかろ 七つの丘も 越えたれど 湖(うみ)のほとりも さまよえど 朝霧夜霧 暮の鐘 やさしきものは 風ばかり 夕日は落ちて たそがれを 今日もとぼとぼ 旅烏 恋しき君よ 思い出よ いつの日幸福(さち)は めぐるやら 名もなき花も 青春(はる)を知り 山の小鳥も 歌を知る 何ゆえ悲し 人の子は 荒野の涯の 雲を見る |
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( 2021.01.22 藤井宏行 )