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Death-parting    
  Mother and Child
死の別れ  
     母と子

詩: ロセッティ,クリスティーナ (Christina Georgina Rossetti,1830-1894) イギリス
    Sing-song: a nursery rhyme book  “Good-bye in fear,good-bye in sorrow

曲: アイアランド (John Ireland,1879-1962) イギリス   歌詞言語: 英語


“Good-bye in fear,good-bye in sorrow,
 Good-bye,and all in vain,
 Never to meet again,my dear”
“Never to part again.”

“Good-bye today,good-bye tomorrow,
 Good-bye till earth shall wane,
 Never to meet again,my dear”
“Never to part again.”
「恐れながら さようなら 悲しみながら さようなら
  さようなら すべてはむなしいこと
二度とは会えないでしょう 愛しい人よ」
    「もう二度と別れることはないでしょう」

「さよなら 今日の日よ あしたよさよなら
  さようなら この世の終わりが来る日まで
二度とは会えないでしょう いとしい人よ」
    「もう二度と別れることはないでしょう」


これまでの穏やかな詩が一転してここでは別れの歌。タイトルのDeath-partingを付けて歌曲集のこの位置に置いたのは作曲者のようですが、この次の曲The Garlandへのつながりを見ると実に良く考え抜かれた配置とネーミングのように思われます。詩の中ではDeathという言葉は全く使われていませんけれども、ほのめかされているのは最後の審判のことですから確かにこの詩で触れられているのは死による別れです。
そして音楽も静かな悲しみをたたえながら荘厳に歌われます。
次の歌がすべてを吹っ切ったような安らかものであるのに比べると、この歌は歌詞では「もう二度と別れることはない」とは言っていながらも音楽は慟哭に満ちています。そのあたりの構成の仕方はさすがアイアランドです。
そして余韻を残しながら半終止で曲を終えます。まるで悲しみがこれからも長く続くかのように...

( 2007.06.09 藤井宏行 )


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