Ja li b pole da ne travushka byla Op.47-7 7 Romansov |
私は野の草の小さな葉ではなかったのかしら 7つのロマンス |
Ja li v pole da ne travushka byla, Ja li v pole ne zelenaja rosla; Vzjali menja,travushku,skosili, Na solnyshke v pole issushili. Okh, ty,gore moje,gorjushko! Znat' takaja moja doljushka! Ja li v pole ne kalinushka byla, Ja li v pole da ne krasnaja rosla; Vzjali kalinushku,slomali, Da v zhgutiki menja posvjazali! Okh, ty, gore moje,gorjushko! Znat' takaja moja doljushka! Ja l' u batjushki ne dochen'ka byla, U rodimoj ne cvetochek ja rosla; Nevolej menja,bednuju,vzjali, Da s nemilym,sedym povenchali! Okh, ty, gore moje,gorjushko! Znat' takaja moja doljushka! |
私は野の草の小さな葉ではなかったのかしら 野に生える緑の草の でも人々は私を刈り取り 日に干して乾かしてしまった おお、あなた、私の苦しみ、苦悩よ! 私のこの運命をわかってちょうだい! 私は野のバラの茂みではなかったのかしら 野に茂る赤いバラの でも人々は私を根こそぎ掘り起こし 束にして結わえてしまった おお、あなた、私の苦しみ、苦悩よ! 私のこの運命をわかってちょうだい! 私はおとうさんの娘ではなかったのかしら おとうさんの可愛い花の でも私の気持ちを無視して 愛してもいない人のところへ嫁がせた おお、あなた、私の苦しみ、苦悩よ! 私のこの運命をわかってちょうだい! |
意に染まない結婚を父親から命じられた娘の嘆きの歌ですが、この曲のメロディ、なぜかショーソンの「果てしない歌」の冒頭にそっくりです。あちらはとことんクラーイ失恋の情景を歌っていますけれども、このメロディの偶然の一致は興味深いところです。ただこの歌、ロシア風のコブシを聴かせるド演歌チックなところもありますので、メロディが似ているとはいっても雰囲気は微妙に違い典型的なロシアの歌のように聴いていても思えます。ヴィシネフスカヤの歌にロストロポーヴィチがピアノで伴奏をつけた録音(EMI)でしみじみと聴くことができました。
詩人のスリコフについては詳細は調べきれず。またEmily Ezustのページに掲載されていた原詩は4連になっていて、ヴィシネフスカヤの歌っているCDでは2連が省略されています。別のサイトで見つけた原詩でもこの2連は省略されていましたので歌われることはないのかも知れません。
余裕があれば訳してみようと思いますが、取り急ぎ1・3・4連をUPすることにします。
( 2007.05.12 藤井宏行 )