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Tak for dit Råd   Op.21-4  
  Fire Dikt fra Fiskerjenten
ご忠告ありがとう  
     漁師の娘からの4つの詩

詩: ビョルンソン (Bjørnstjerne Bjørnson,1832-1910) ノルウェー
    Fiskerjenten  Tak for dit Råd

曲: グリーグ (Edvard Grieg,1843-1907) ノルウェー   歌詞言語: ノルウェー語


Tak for dit Råd,
men jeg lægger min Båd
ind i Brændingens Brus
til det fristende Sus.
Om en Reisen
skal blive den sidste
jeg gjør,jeg må prøve,
hvad ikke jeg prøvede før.

Ej blot til Lyst
jeg forlader din Kyst,
jeg må Storsjøen nå,
jeg må Havstyrten få;
jeg må Kjølen se,
når det krængende skjær,
jeg må friste hvor langt
og hvor længe det bær!


ご忠告ありがとう
でもあたし、ボートに乗るの
そして青い波の上を
あたしを呼んでいる沖へと
もしもこの旅が
あたしの最後になったとしても
あたしは挑戦したい
どんなことがあろうとも

ただの好奇心からではないの
あたしがあなたのいる岸を離れるのは
あたしは大海原へ行かなくては
あたしは海の力を手にしなければ
あたしは船を出さなくては
渦巻く岩礁の中へと
あたしは知らなくては
あの島がどれだけ遠くにあるか


「漁師の娘」の4曲目はたいへん激しい冒険の歌。グリーグらしからぬ音楽と言えなくもないですが、有名な劇音楽「ペール・ギュント」の第5幕冒頭、嵐のシーンの音楽を思い起こさせます。作曲者自身の手になるものではないようですが管弦楽伴奏に編曲されたものが良く取り上げられていますがこちらももの凄い迫力です。原典となった小説を読んでいないのでわかりませんが歌詞の内容からしてもしかしたらこの歌、娘の恋人の男が歌っているのかも知れません。とはいえ女声で歌われることが多いので詞も女性っぽく訳してみました。例によって私の手持ちのCDの英語対訳はあまり信用できそうな感じがしませんのでできるだけノルウェー語からの訳を試みてみましたがとんでもない誤訳があるかと思います。ご指摘頂けるとたいへん有り難いです。

この歌の激しさが気に入っていたのかどうか分かりませんけれども、ノルウェー出身の往年のワーグナー歌手、キルステン・フラグスタートの愛唱歌のようでいくつかのレーベルで録音を聴くことができます。私はEMIので聴きましたがこれはオーケストラ伴奏でなかなかの迫力。あとはドイツ語版ですがフィッシャー=ディースカウがピアノ伴奏で入れています。彼がこの歌曲集の中でこの曲だけを歌っているところを見るともしかしなくてもこれは上で申し上げたように男の歌なのかも知れないですね。

( 2007.04.20 藤井宏行 )


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