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Pervoe svidanie   Op.63-4  
  6 Romansov na stikhi K. R
はじめての再会  
     ロマノフ公の詩による6つの歌曲

詩: ロマノフ (Konstantin Konstantinovich Romanov,1858-1915) ロシア
      Первое свидание

曲: チャイコフスキー (Pyotr Ilyich Tchaikovsky,1840-1893) ロシア   歌詞言語: ロシア語


Vot minovala razluka unylaja,
probil svidanija chas,
svetloe,polnoe schastie,milaja,
vnov’ nastupilo dlja nas.

Dolgo tomilosja,polno stradanija,
serdtse tvoe,no pover’:
dni odinochestva,dni ispytanija
my naverstaem teper’.

Nezhnye rechi,ljubvi vyrazhenija
vnov’ potekut bez kontsa,
i vo edinoe snova bienie
nashi sol’jutsja serdtsa!

Pust’ sochetaet sozvuch’e edinoe
nashi dve dushi,i vnov’,
slovno vesennjaja pesn’ solov’inaja,
nasha vosprjanet ljubov’!

さあ、悲しい別れの時は終わり
再び出会う時がきた
輝かしい、素晴らしき幸福が、いとしい人よ
再びぼくらの前に現れたのだ

長いことあなたはやつれはて、苦しみで一杯だった
あなたの心の中は、だが信じてくれ
孤独だった日々をぼくらはこれから埋め合わせるのだ
あの試練の日々を今こそ

優しい言葉が、愛の表現が
また尽きることなくあふれ出す
そしてひとつに溶けあって脈打つのだ
ぼくらふたりの心臓は

そして溶けあわそう
ぼくらふたりの魂もまた
まるで春のナイチンゲールの歌声のように
ぼくらの愛は高鳴るのだ


これは多くの邦題では「はじめての出会い」となっていますが、詩をご覧頂ければお分かりのようにこれは初対面の一目惚れではなくて、不本意にも長く別れ別れになっていた恋人同士が再び逢いまみえた感情の昂ぶりを歌った歌です。
Svidanieにはニュアンスとしては「再会」の意味もありますので、ここではですから「はじめての再会」という題名を取りました。ちょっと変な日本語ですけれどもそうでないと誤解を招く題名と思いますので。
このロマノフ公の詩による6つの歌曲Op.65の中では一番取り上げられることが多くて色々な人の歌を聴くことができます。弾けるような喜びの調べが力強く歌われますので、私は貫禄あふれる低音の歌手に歌われたものが好きです。ネステレンコのバスの歌があれば絶妙のはまり方なのでしょうけれども残念ながら録音ないようですのでバス歌手で私が聴けたのはプルチュラーゼの歌(London)くらい。これも悪くないですが残念ながら今や廃盤でしょうか。女声ではボロディナの威勢のいい歌があり、今でも入手は容易でしょうか。

( 2007.04.07 藤井宏行 )


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