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Jeg giver mit digt til våren   Op.21-3  
  Fire Dikt fra Fiskerjenten
あたしは春に詩をあげるの  
     漁師の娘からの4つの詩

詩: ビョルンソン (Bjørnstjerne Bjørnson,1832-1910) ノルウェー
    Fiskerjenten  Jeg giver mit digt til våren

曲: グリーグ (Edvard Grieg,1843-1907) ノルウェー   歌詞言語: ノルウェー語


Jeg giver mit digt til våren,
Skjøndt endnu den ej er båren,
Jeg giver mit digt til våren,
Som længsler til længsler lagt.
Så slutter de to en pagt:
At lokke på sol med liste,
Så vinteren nød må friste,
At slippe et kor af bække,
Så sangen ham må forskrække,
At jage ham ud af luften med idelig blomsterduften,
Jeg giver mit digt til våren!

あたしは春に詩をあげるの
春はまだやってきてはいないけれど
あたしは春に詩をあげるの
待ちきれなくて待ちきれなくてたまらないから
すると気持ちはたくらみとなって
太陽が顔を出すようにと誘惑する
そうすればつらい冬が逃げ出し
小川のコーラスがあふれ出す
その歌声は冬のヤツに届き
すてきな花の香りと一緒にそいつを追い払うから
あたしは春に詩をあげるの!


春への憧れを歌う「漁師の娘」第3曲。穏やかなそよ風に答えているかのような魅力的なメロディです。アルネセンの歌ったNAXOS盤の清楚な歌声がこの曲には一番合っているでしょうか。北欧の春の描写としては出色の美しい歌曲だと思います。ただ残念なことにこの曲についてもこのCDの英語対訳はちょっと信用できそうもない内容でした。
もう一枚、手元にあったフラグスタートが管弦楽伴奏で歌っているEMI盤がまだ真っ当そうな対訳でしたのでそちらを参照しながらノルウェー語の辞書を引き引き仕上げてみましたがこれもどの程度正確なのやら。おおよそのニュアンスは違っていないと思いますが、細かな状況は必ずしも正確ではありませんのでご注意ください。

( 2007.04.07 藤井宏行 )


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