TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


Faine would I my loue disclose    
  Two Bookes of Ayres - The Second Booke
喜んでわが愛のことを明かそう  
     二つの歌の本−第2巻

詩: キャンピオン (Thomas Campion,1567-1620) イギリス
      

曲: キャンピオン (Thomas Campion,1567-1620) イギリス   歌詞言語: 英語


Faine would I my loue disclose,
Aske what honour might denye ;
But both loue and her I lose,
From my motion if shee flye.
Worse then paine is feare to mee :
Then hold in fancy though it burne
If not happy,safe Ile be,
And to my clostred cares returne.

Yet,ô yet,in vaine I striue
To represse my school'd desire ;
More and more the flames reuiue,
I consume in mine owne fire.
She would pitty,might shee know
The harmes that I for her endure :
Speake then,and get comfort so ;
A wound long hid growes past recure.

Wise shee is,and needs must know
All th' attempts that beauty moues :
Fayre she is,and honour'd so
That she,sure,hath tryed some loues.
If with loue I tempt her then,
'Tis but her due to be desir'd :
What would women thinke of men
If their deserts were not admir'd ?

Women,courted,haue the hand
To discard what they distaste :
But those Dames whom none demand
Want oft what their wils imbrac't.
Could their firmnesse iron excell,
As they are faire,they should be sought :
When true theeues vse falsehood well,
As they are wise they will be caught.

喜んでわが愛のことを明かそう
尋ねて見よ どんな名誉が否定できるのか
だが愛と彼女の両方を私は失った
私の求愛でもし彼女が逃げ去ったのなら
痛みより悪いことが恐れとなる 私にとっての
それから空想に囚われる それは燃えているのに!
もし幸せでないのなら 安らかに私はなれるのだろうに
そして私の隠遁した悩みに戻るのに

まだ おおまだ 私は無駄に努めているのだ
抑えつけようと 私の教え込まれた欲望を
更に また更にと炎は甦って行く
私はやつれ果てるのだ 自分のうちの炎で
彼女は同情してくれるだろう 彼女は知ってくれるかもしれぬ
私が彼女のために耐えねばならぬ被害を
ならば話せ そして慰めを得させよ
長く隠れた傷は成長させるのだ 過去の治癒を

彼女は賢明であり 必要性は知っているはずだ
すべての試みを 美しさが動かす
彼女は美しい そして栄誉を受けている
彼女は 確かにいくつかの愛を試してきたことに
もし愛で私が彼女を誘惑しても
それはただ彼女が望まれることになっていることに他ならぬ
女たちは男のことをどう思うのだろうか
もしも彼らの報いが賞賛されていなかったなら?

女たちは求愛され 手を得るのだ
彼女らが嫌うものを捨てるための
だが誰も求めぬ淑女たちでも
しばしば望むのだ 彼女らの意志が抱くものを
彼女らの堅い鉄が優れているのなら
彼女らは美しく 彼女らは求められるべきだろう
真の泥棒が偽りをうまく使うとき
彼らは賢いがゆえに捕まえられるのだ


( 2020.07.25 藤井宏行 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ