La fleur et le papillon |
花と蝶々 |
La pauvre fleur disait au papillon céleste: Ne fuis pas!... Vois comme nos destins sont différents,je reste. Tu t'en vas! Pourtant nous nous aimons,nous vivons sans les hommes, Et loin d'eux! Et nous nous ressemblons et l'on dit que nous sommes Fleurs tous deux! Mais hélas,l'air t'emporte,et la terre m'enchaine. Sort cruel! Je voudrais embaumer ton vol de mon haleine. Dans le ciel! |
かわいそうなお花が空の蝶々に言いました 「行かないで! なんて二人の定めは違うのでしょう、あたしは留まり あなたは行ってしまう! それでもあたしたち愛し合っているのよ、人間なしでも生きていける 彼らからは遠く離れて それにあたしたち似てるのよ、みんなは言うの あたしたち二人とも「お花」だって! なのにああ、そよ風があなたを運び去って、地面があたしを縛り付ける ひどい運命だわ! あたしは香らせたいのに あなたの飛ぶところを あたしのこの息で 大空の中!」 |
原詩はもう少し長いですが、マスネは前半だけを取り上げています。原詩全体に曲を付けているのは若きフォーレ、マスネのタイトルとは花と蝶の順番が逆ですね。
Le papillon et la fleur 蝶と花
( 2020.05.09 藤井宏行 )