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Noch spür' ich ihren Atem    
 
なおも感じている 私は彼女の吐息を頬に  
    

詩: ホーフマンスタール (Hugo Laurenz August Hofmann von Hofmannsthal,1874-1929) オーストリア
      

曲: ツェムリンスキー (Alexander von Zemlinsky,1871-1942) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Noch spür' ich ihren Atem auf den Wangen:
Wie kann das sein,daß diese nahen Tage
Fort sind,für immer fort,und ganz vergangen?

Dies ist ein Ding,das keiner voll aussinnt,
Und viel zu grauenvoll,als daß man klage:
Daß alles gleitet und vorüberrinnt.

Und daß mein eignes Ich,durch nichts gehemmt,
Herüberglitt aus einem kleinen Kind
Mir wie ein Hund unheimlich stumm und fremd.

Dann: daß ich auch vor hundert Jahren war
Und meine Ahnen,die im Totenhemd,
Mit mir verwandt sind wie mein eignes Haar,

So eins mit mir als wie mein eignes Haar.

なおも感じている 私は彼女の吐息を頬に
どうしてあり得よう あの近しい日々が
去って行くなど 永遠に消え そして完全に消え去るなど?

これは誰も十分には考えられぬこと
そしてあまりに悲しみが深いのだ 嘆こうとするにも
すべてが滑って落ちて行くことに

そして私自身は何物によっても妨げられず
滑り出して来るのだ 小さな子の中から
私にはまるで一匹の犬のようだ 信じられないほど静かで奇妙な犬の

それからまた 私が百年前にも生きていて
そしてわが祖先たちは死装束を着て
私と一体となったかのように まるで私自身の髪の毛ように

そんな風に私とひとつになった まるで私自身の髪の毛のように


( 2020.04.17 藤井宏行 )


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