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Fanfare   Op.18-1  
  Les Illuminations
ファンファーレ  
     イリュミナシオン

詩: ランボー (Jean Nicolas Arthur Rimbaud,1854-1891) フランス
    Les Illuminations  Parade

曲: ブリテン (Edward Benjamin Britten,1913-1976) イギリス   歌詞言語: フランス語


J'ai seul la clef de cette parade sauvage.
私だけがこの野蛮な道化芝居の鍵を持っている

ブリテン若き日の傑作、ランボーの詩につけた弦楽合奏とソロ歌手による「イルミナシオン」の冒頭。ブラスを全く使わない弦楽だけでこんなに見事なファンファーレが描写できるというのにたいへん驚かされました。パワフルで快活、そして流麗。この魅力的な作品の開始を告げるのにこれほど見事な音楽があるでしょうか。

さて、このファンファーレ、途中で上記の一節が歌い手によって叫ばれます。これももちろんランボーの詩なのですが、「イルミナシオン」の中のParade(パラード・「客寄せ道化」と訳されることが多い)の最後の一行です。
このパラードもブリテンの曲の最後の方で取り上げられていますので、詩の解説はそこで行うこととします。しばらくお待ち頂ければ幸いです。「イルミナシオン」は長い散文詩の上に内容が難解で邦訳を見てさえも意味がよく分からないものが多いので私の訳は難航しております。特にこのParadeは長い上に難しいので、今回同時UPは諦めました。

この「イルミナシオン」、もともとはスイス出身のソプラノ歌手、ソフィー・ヴィスの委嘱で書かれ、彼女の歌で1940年に初演されていますが、私にはテノールのピーター・ピアーズの歌った歌声の印象があまりにも鮮烈なために、現在でもフィリシティ・ロットやバーバラ・ヘンドリックスなど初演者のヴィスと同じように女声でも歌われているのですけれどもどうしてもピンときません。
詩を読んでみるとけっこうキワドイ内容のものもあり、そんなところがこのキワドサを良く理解していた(と噂される)ピアーズの歌に余すところなく表現されているためかも。
ちょっとそんな観点からご紹介していこうかと思っています。

なお、ランボーのイルミナシオンに関しては門司邦雄さんによる大変詳しい解説と翻訳のあるサイトがあります。私の翻訳ではさっぱりワケが分からんとお嘆きの御仁はぜひご訪問頂くと良いかと思います。私も相当参考にさせて頂きました。

     ランボーの世界 翻訳・解説:門司邦雄

( 2006.11.23 藤井宏行 )


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