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秋のおとづれ    
 
 
    

詩: 川路柳虹 (Kawaji Ryuukou,1888-1959) 日本
      

曲: 本居長世 (Motoori Nagayo,1885-1945) 日本   歌詞言語: 日本語


噴水の空に悲しく
 いつしかに まばらとなりし
公園の木立をすぎて
 淡き月のかげに歌へり

若き日の夢にありやと
 椅子によりうつけ心に
眺めやる木の間の奥に
 鳥やなくかへらぬ昔

あを色にたたる空を
 吹き過ぎし月のおとづれ
月に見えぬ時は心に
 涙をやさそひ來ぬらん

篠懸や楓や樅や
 黄ばみたる木の葉の小徑
遇う人もうつつにあらね
 影となる秋のまぼろし



( 2020.01.03 藤井宏行 )


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