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仏印からきたゴムマリさん    
 
 
    

詩: 矢島寵児 (Yajima Chouji,1908-1946) 日本
      

曲: 草川信 (Kusakawa Shin,1893-1948) 日本   歌詞言語: 日本語


南の国から はるばると
ぽんぽんゴムマリ 飛んできた
日本の坊ちゃん お嬢ちゃん
私のお国は 暑い国
仏領印度と 申します

海越え島越え はるばると 
ぽんぽんゴムマリ 飛んできた
日本は良い国 強い国
私のお国の 人たちも
仲良く頼むと 言いました

お船にゆられて はるばると
ぽんぽんゴムマリ 飛んできた
日本へ初めて ご挨拶
私のお国は ゴムの木や
椰子の実マンゴも 香ります

友達誘って はるばると
ぽんぽんゴムマリ 飛んできた
日本の坊ちゃん お嬢ちゃん
迷子にしないで いつまでも
仲良く遊んで 下さいな



太平洋戦争が拡大して、東南アジア方面へも日本軍が戦線を拡大する中で、このように南方の歌も増えてきました。仏印とは今のベトナムのこと。そこの特産である天然ゴム製品のひとつで子供になじみのあるゴムマリに託して占領した仏印との協調を訴えています。草川には珍しい演歌調の入ったメロディがちょっと面白いです。作詞の矢島寵児は歌謡曲畑の人のようで「名月赤城山」の作詞で知られています。

( 2019.04.20 藤井宏行 )


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