ためいき 白秋民謡集 |
|
燈ちらちら 手ぶくろ編めば −−ああ ああ なぜか母さま 思ひ出す 針のつめたさ 毛絲の紅さ −−ああ ああ きけば何やら さらさらと 雨か みぞれか また積む雪か −−ああ ああ 見れば硝子が しらしらと 遠い母さま わたしもひとり −−ああ ああ せめて燃しましよ 毛絲くづ |
|
(註)少女のために作つたものである。 と出典にありました
( 2019.04.13 藤井宏行 )